このページには広告(PR)を含みます
← 学ぶまとまったお金は一括と分割どっち?過去150年では一括が3回に2回多く終わった
貯金やボーナスなど、手元にあるまとまったお金を一度に入れるか、1〜2年に分けて入れるか。過去150年の米国株で比べると、一括のほうが多く終わったケースが約3分の2でした。分割が勝ったケースの特徴も整理しました。
公開 つみとり運営事務局
手元にまとまったお金があるとき、一度に入れるか、何回かに分けて入れるかで迷う人は多くいます。過去の米国株で比べると、一度に入れたほうが多く終わったケースが約3分の2でした。ただし、分けたほうが良かった時期もはっきりあります。
比べた方法
同じ金額を、次の2つの方法で入れた場合の10年後・20年後の評価額を比べました。
- 一括:最初の月に全額を入れる
- 分割:12か月(または24か月)に均等に分けて入れる。入れる前のお金は預金で持つ(物価上昇分を差し引いて0%)
一括が多く終わった割合
| 比べる相手 | 期間 | 一括が多く終わったケース | 差(中央値) | 分割が有利だった悪い10% |
|---|---|---|---|---|
| 12か月に分割 | 10年後 | 66.0% | 一括が+3.6% | 一括が−9.1% |
| 24か月に分割 | 10年後 | 70.6% | 一括が+6.6% | 一括が−12.3% |
| 12か月に分割 | 20年後 | 65.6% | 一括が+3.5% | 一括が−9.1% |
| 24か月に分割 | 20年後 | 69.9% | 一括が+6.4% | 一括が−11.7% |
株価は上がる期間のほうが長いため、入れるのを先に延ばすほど、値上がりを取り逃がす期間が長くなります。分割の期間を1年から2年に延ばすと、一括が有利だった割合は66%から70%に上がりました。
分割が有利だったのは、直後に大きく下がったとき
分けて入れたほうが多く終わったのは、入れた直後に相場が大きく下がった時期です。一括ではすべてのお金が下落を受けますが、分割なら下がったあとの安い値段で残りを買えます。
どの月に始めると直後に下がるかは、事前にはわかりません。そのため、「3回に2回は一括が有利、残りの1回は分割が有利」という確率で判断することになります。
分割を選んでもいい場合
一括で入れた直後に2〜3割下がったとき、売らずに持ち続けられるかどうかが分かれ目です。下落に耐えられず売ってしまうなら、有利な確率が高い一括でも、結果は悪くなります。
- 一括で入れても平気なら:一括
- 直後の下落が不安なら:1年程度に分けて入れる(一括より平均で3〜4%少なくなる程度)
新NISAでは、まとまったお金は成長投資枠で一度に買えます(つみたて投資枠と成長投資枠の違い:年360万円・生涯1,800万円の枠をどう使うか)。
よくある疑問
Q. 暴落してから入れればいいのでは?
下がるのを待つ方法は、過去のデータでは分割よりさらに不利でした。待っている間の値上がりを取り逃がすためです(暴落を待ってから始めるべき?待った人が勝ったのは過去150年で17%だけ)。
Q. 毎月の積立は一括より不利ということですか?
毎月の積立は、給料から入れられる額を入れていく方法で、手元にお金がない以上、一括と比べる対象ではありません。一括か分割かが問題になるのは、手元にすでにまとまったお金があるときです。入れる時期を早めるほど有利になりやすいことは積立は「あとから増やす」より「先に入れる」:同じ720万円で20年後に514万円の差でも確かめています。
前提とデータ
- Robert Shiller のS&P500データ(配当込み・1871年〜)。2024年10月以降はS&P500連動ETFの配当込み価格と米国CPIで補完し、2025年12月まで。物価上昇分を差し引いた実質値で比較。
- 開始時期を1か月ずつずらして計算(10年後=1,740パターン、20年後=1,620パターン)。
- 分割中の待機資金の利回りは実質0%。税金・手数料・為替は含まない。
- 過去の実績であり、将来の結果を約束するものではありません。